ケンを使おう!
どうも、天香です。
久しぶりの更新です。
今回は、「新規でケン使ってる人全然居ないし増えないな〜(特にオフ)」という個人の感想から、ケンのあれこれを記事にまとめてみようと思った次第です。
今回は、とりあえず触る人向けに、簡単な技の解説と実践向けの練習すべきコンボをまとめようと思います。
これを読むことで、少しでもケン使いが増えて、キャラ対の談義が出来ればなぁと思っています。
なお、本記事では、コマンドについては右向き時のテンキー表記を使用します。
例)波動拳コマンド(↓↘→ + A) = 236 + A
あと、とりあえず一個だけ。
真面目に使うならコマンド必須なので、
コンボに使う昇龍だけはコマンドで出せるようにしてね!!!!!
以下、目次です。
ケンってどんなキャラ?
そんなこと知ってるよって話だと思いますが、一応確認のために記載しておくと、ケンは超近接型コンボ火力特化ファイターです。
格闘ゲーム出身キャラらしく(?)、一部通常技と、すべての空中技を必殺技でキャンセル可能です。
それを生かし、リスクの少ない空Nから近接状況を作り出し、そこから一気に火力を取る、あるいは撃墜まで持っていくことを得意としています。
裏を返せば、中~遠距離はやることがあまりなく、リーチを犠牲に近距離で無類の強さを手に入れたキャラと言えます。
ケンを使う視点で考えるならば、この苦手な中~遠距離から、いかにして近距離を作り出すかが重要な要素となりますね。
・自動振り向きについて
今更説明する必要もないですが、格闘ゲーム出身のケンは自動振り向きという特殊仕様を持っています。
その名の通り、自動で相手のいる方向を振り向く仕様のことで、名目上はコマンド入力を補助するという目的で実装されています。
これにより、小足等で攻撃する際の表裏確認が必要なくなったり、回り込み回避を狩りやすかったり、といった恩恵を受けています。
・基本のキーコンと入力
ケンを使う上で必須(だと思っている)キーコンが2つあります。
それが以下の2つです。
・Cステ強攻撃
・トリガージャンプ(L,Rどちらでも可)
Cステで強攻撃に割り振る必要性ですが、「コンボでのコマンド入力の簡易化」と「スマッシュに割り振ることによるメリットの少なさ」の2つです。
ケンは強攻撃を振る機会がとても多いです。また、長押し・短押しの区別があり、Lステ+ボタンで長・短の区別をつけながら立ち回りの中で振り、コンボに行くのはかなり難しいです。(たまにキーコンミスってオンラインに潜ったときは自分でも苦労します笑)
Cステであれば、弾くように入力すれば単、倒し続ければ長、と入力を分けることが簡単です。
また、とっさにスマッシュを打ちたいという場面が殆どありません。ガーキャンは昇龍拳で良いですし、対空にも昇竜や上強があります。
よって、Cステ強攻撃は必須だと思っています。
次に、トリガージャンプについてです。
これは入力に関連することなのですが、ケンは「慣性をつけながら技を振る」「ジャンプ後に即技を振る」という操作が多いです。
その時、「Lステ+ボタンでジャンプしてA」というような入力をしていると、意図せずコマンドが入力されてしまい、結果意図しない技が暴発してしまうという結果になってしまいます。
それを防ぐために、「空中技をできる限りCステで出す」という操作をする必要があります。そして、「空中技をできる限りCステで出す」と「ジャンプ後に即技を振る」を両立するためにトリガージャンプが必須になるというわけです。(操作を想像するとわかると思いますが、ジャンプ+Cステ空中攻撃をトリガージャンプを使わずにやろうとすると、かなり親指が忙しくなると思います)
長所と、よく使う技の解説
【コンボ火力】
まず、ケンの一番の長所といえば、コレでしょう。
始動技と、その当たり方にもよりますが、小技から安くても25%以上、空Nなどの本命の択をうまく通せると60%近い火力を確定で取ることができます。
最大の長所は、その痛いコンボを、どの%帯でも始動のレシピを変えることなく、安定して繋げられることにあります(ずらしは未考慮)
極論、小足始動のコンボだけでもダメージ稼ぎ~撃墜までできることになります。
実際、オンライン戦でマッチする(リュウ)ケンの中には、小足と空Nしか振らないじゃん、みたいな相手もいますよね。
それが最適かどうかはさておき、たった2つの始動技で、それくらいコンスタントにダメージを取っていけるキャラクターであることの証明にはなりますね笑
【多彩な技と撃墜ルート】
これもケンの長所の一つですね。
(リュウ)ケンは攻撃ボタンを押した際の押した長さによって、通常攻撃が強/弱に出し分けられる仕様になっています。また、相手との距離によっても異なる技が出ます。
上記2つの仕様は、格ゲーキャラの中でもリュウケンだけの仕様で、ある意味敷居を上げている要因でもあります…が、技が多いということは、それだけ選択肢があるということです。
主に使う地上技だけをざっと見ていきます。赤字は特によく使う技です。
・弱(弱)
最速(2F)の始動技、2段目までキャンセル可能、かつ引き寄せベクトルを持っているため、安定して繋がる(ある弱点を除く)
・弱(近・強)
通称「近N強」。
上半身無敵で、ダメージが高く、全く相手をふっとばさず、キャンセル可能。
超強化アップデートの際に追加された技で、昇龍拳へ繋ぐ技としては最適解となることが多い。距離依存のためいつでもどこでも出せるわけではないのが唯一の弱点。
・下強(弱)
通称「小足」。
最速(2F)かつ、リーチが長めの始動技。ここから始動するコンボはあまり火力は高くないが、リーチの長さや確認の簡単さから使用機会が多い。
また、崖に連打して置くことで相手のその場上がり、(位置によっては)回避上がりを狩ることができる、崖狩りの択の一つ。
・下強(強)
通称「中足」。
基本的には小足から繋いで、「波動拳」「大外回し蹴り」で締めてダメージを稼いだり、撃墜を狙ったりするのに使用する。
・上強(弱)
通称「肘」。
打点が高く、姿勢が低いキャラクターにはヒットしないが、ここから「近N強」に繋ぐことができるため、肘始動のコンボは火力も撃墜力も高い。
崖に連打して置くことで、相手のジャンプ上がり・その場上がりをつぶせる、崖狩りの択の一つ。
・上強(強)
上半身無敵で、ダメージが高い、主に対空で用いる技。
ヒット時にはキャンセル可能なため、ガードされても比較的低リスク。
それなりに撃墜力があり、昇竜よりもリスクがないため対空の撃墜択として振ることも多々ある。
・横強(近・弱)
通称「横肘」「近横弱」
相手との距離が近い場合に横強を弱入力すると発生する技。ヒットした相手は全く吹っ飛ばず、キャンセルで別の技へ繋ぐことが前提となっている。
ヒットした相手を引き寄せ、かつ硬直も長めなため、比較的に安定して次の技につなげることができる。基本的に近N強と似た使い方がされる技だが、発生はこちらのほうが早いため、低%時のコンボでは「近N強は繋がらないが、近横強なら繋がる」といったシーンが存在する。
また、「近N強と近横弱ではヒットしたときの相手の位置が違うため、鉈落とし蹴りに繋げたときの展開が微妙に異なる」や「最速ではなく、4~5F長押しして横弱を発生させると前進しながら出せる」といったオタク知識が存在するが、それは今回は言及しない。
・横強(遠・弱)
通称「遠横弱」。
出している足には無敵がついており、先端でヒットすると(%によって変わるが)すべての空中技が繋がるような飛び方をするため、リターンが非常に高い。
持続がそれなりにあるため、崖や相手のステップに置いたり、フォックスやマリオのような空N飛び込みを迎撃したりと、狙う場面は結構多い。
発生の違いこそあるものの、実は全体フレームがロイやクロムの弱と1Fしか変わらないため、使用イメージとしてはそんな感じ。
・鉈落とし蹴り
通称「鉈」。
「632+A」のコマンドで出せる、体を半転させて放つ上段横回し蹴り。
コマンド専用の技で、通常技からキャンセルして出すことが可能…というより、キャンセル以外で出す機会はほとんどない。これ単体では撃墜力はないが、相手を弱くふっとばすためコンボの繋ぎに優秀で、序盤はこれから下スマ>大外と繋げて火力を稼いだり、中盤は空上>昇竜で早期撃墜狙い、更にはあえて確定を外してダブルアップを狙いに行ったりと、火力に関するあらゆることに絡む優秀な技。
この技の有無が、リュウとケンの大きな違いの一つで、ケンがリュウよりも長めのコンボや密着展開の維持をし易いのはこの技のおかげ。
ボタン長押しで稲妻かかと割りに派生する。
・大外回し蹴り
通称「大外」
「41236+A」の灼熱コマンドで出せる、体を一回転させて蹴る技。
主には序盤でのコンボの締めや、崖際での撃墜択でよく使う技なため、確実に出せるようにしておきたい。
基本コンボ
文字で書いても複雑になりそうだったので、ひとまずフローチャートでよく使うコンボルートを示します。
上が空中技関係のコンボ、下が地上技関連のコンボです。
始動になりうるノードは青色で、よく使うルートは太い矢印で示しています。太字については、下記で詳しく記載してるので、チャートと見比べながら練習してみるといいかもしれません。
また、赤いルートは昇龍拳につながるルート、青いルートは大外につながるルートを示しています。
色々ルートがあってすぐには覚えきれないとは思いますが、とりあえず太字のルートだけできるようになれば、それなりに形になって戦えると思います。
どのルートをとっても、昇龍拳or大外にまで繋げられれば撃墜コンボとなります。
ダメージについても、完走すれば40~60は取れるため、「撃墜はこのコンボで、ダメージ稼ぎはこのコンボ…」など、最初は考えなくても大丈夫です。
ただ、当然、%によってはつながらないコンボもあるため、上記はあくまで目安です。
一応意識するなら、空中技系のコンボチャートに記載されているものは比較的高%でも繋がるイメージでOKです。(特に空上昇竜)
以下、基本コンボの簡単な解説
赤字で記載したものは特に、使い始めに狙うべきコンボです。
コンボで撃墜するのは最初難しいとは思いますが、赤字は比較的狙いやすく、コマンドも簡単なので頑張って使いましょう。
あまりにコンボができないからと言って空後や各種スマッシュに頼っていると、ケン本来の強さが引き出せないまま時間を過ごすことになってしまいます。
難しくても諦めずに、はじめはコンボで撃墜することを狙いましょう
【地上技ルート】
・小足×n→昇龍拳
難易度★☆☆☆☆
使用頻度★★★★★
めちゃめちゃよく見るコンボ。確反等で使う機会もとても多いため、確実に使えるようにしておく必要がある。
・(肘)→N強→昇龍拳
難易度★☆☆☆☆
使用頻度★★★★★
めちゃめちゃよく見るコンボ2。N強が当たる場所によってはすっぽ抜ける可能性もあるものの、ダメージも高く、撃墜も狙いやすい。
こちらも使用機会は多いため、確実に使えるようにしておく。
・小足→中足→大外
難易度★★☆☆☆
使用頻度★★★★☆
序盤に小足を当てたときの安定コンボ。場所や%によっては撃墜も狙える。
これだけで30近くのダメージを稼げるので、これも確実に使えるようにしておきたい。
・空N→近横or近N強→鉈落とし→下スマ→大外
難易度★★★☆☆
使用頻度★★★★☆
ちょっと長くて難しそうにに見えるが、ダメージも高く、入力も比較的簡単なコンボ。
序盤で下りの空Nがヒットしたら、これを狙う。
鉈→下スマが繋がらなくなるような%では、下スマを挟まず大外に派生することで、崖端での撃墜コンボにもなる。
【空中技ルート】
・空前(下り)→空後(空前)
難易度★☆☆☆☆
使用頻度★★★☆☆
判定が強く、下りで振りやすい空前から繋がるコンボ。
そこまで高かったりする訳では無いが、空前自体が振りやすいため、使う機会も多い。
・空N(上り)→空上(下り)→昇龍拳
難易度★★★★☆
使用頻度★★★★☆
空対空で上りの空Nをヒットさせたときや、遠横弱の先端をヒットさせたときに狙うコンボ。
飛び方によっては、空N(上り)→空上(下り)→空上(上り)→昇龍拳となる場合もある。
空上(上り)→昇龍拳の場合は空上をキャンセルして昇龍拳をする必要がある。
結構撃墜に使うコンボだが、なれるまでは難しく感じる。要練習。
・空N(上り)→A(地上技ルート、空N下りへ派生)
難易度★★★★★
使用頻度★★★★☆
上りの空Nから下りの空Nにつなぎ、そこから地上ルートの空N下り始動のコンボに繋ぐ。
ダメージ稼ぎ~撃墜まで、コンボ選択によって何でもできる。が、どのコンボに派生するかはその場のコンボやあたり方によって決める必要があるため、実践できれいに使うためにはかなりの慣れが必要。でも強いから紹介。
【セービングコンボ】
一応、セービングヒット時のコンボも紹介します。
・空下(下り)→N強→昇龍拳
難易度★☆☆☆☆
使用頻度 ー
撃墜できるなら(80~100くらいから)これでOK。
・空下(下り)→N強→鉈落とし→空上(上り)→急降下→空上(上り)→昇龍拳
難易度★★★★★
使用頻度 ー
超低%~低%でセビを当てたときのコンボ。難しいが、大火力を取れて、場合によっては台経由で撃墜できる可能性もある。
立ち回りと意識
立ち回りで意識しなければならないのは、とにかく
・どう近づくか(どこで空Nを当てるか)
・捕まえたときの火力の保証
この2つです。が、細かいところを書いているとほんとに長くなってしまうので、使いはじめのうちは
・捕まえたときの火力の保証
こっちに意識を割いて練習することをおすすめします。
すなわち、空Nが美味しいヒットの仕方をしたとき、ちゃんとねらったコンボを完走することができるようにすることです。
そのためには、「トレモで確実にコンボができるように練習すること」と「どのコンボを狙うかを実践で意識すること」の2つが重要です。
はじめのうちから、当たり方を見てコンボを選択することは不可能に近いです。
なので、はじめのうちは試合開始前に「今回はどのコンボを狙うか」を決めて、それを積極的に狙うようにしてみるといいでしょう。
やっていくうちに、「この当たり方だとこのコンボが繋がる」というのがわかってくると思います。
数字で示しても良いのですが、結構細かい場合分けが多くなるため、今回はこんな感じの紹介に留めておきます。
最後に、空Nの振り方についてですが、
前提として、空Nの判定はめちゃめちゃ弱いです。
ので、相手の技とかち合ったりした場合、大体一方的に負け、良くて相打ちになってしまいます。
それでは当然コンボにいくこともできません。
つまり、「相手がいる場所に向けて空Nを当てに行く」ような振り方だけでは、対処法を知っている相手にはいいようにやられてしまうわけですね。
よって、空Nを美味しい当て方をして火力を取るためには、「相手がいる場所に向けて空Nを当てに行く」だけではなく、「相手がいない、相手の移動先に空Nを置く」というような振り方も混ぜる必要があります。
これも、詳しく書くと長くなりすぎてしまうのでこの程度に留めますが、
・相手の引きステップ先に当たるように深めに
・ジャンプ先に当たるように高めに
・前ステに当たるように+ごまかしが効くように浅めに
というように、強い技だからこそ振り方を考える必要があるということは覚えておいてほしいです。
最後に
今回は、「新規でケン使ってる人全然居ないし増えないな〜(特にオフ)」という個人の感想から、ケンのあれこれを記事にまとめてみようと思い、ケンを使い始めてみようという方に向けて、(自分の考えを言語化する意味も込めて)記事を書いてみました。
最近、触ってみようかな~という人が増えてきていると思ったので、ケンを真面目に触ってみる第一歩を、この記事で後押しできたら良いと思います。
もしもわからないことや、質問等があれば、自分で応えられることであれば答えますので、DMなりなんなりしてください笑