GCコンの塗装について
こんにちは。天香です。
最近GCコンの塗装に少しハマっていて、作ってはオフに持っていったりいかなかったりしている訳ですが、そうこうしているうちに塗装の方法について聞かれたり、あるいは塗装そのものを依頼されたりすることが出てきた(自分なんかに依頼してくれた方々、ありがとうございます)ので、需要が少しはあるんじゃないかと思い、記事にした次第です。
ちなみに自分が過去に塗装したGCコンの一部はこんな感じ↓
まあ、クオリティはともかくオリジナリティというか、「自分のだ!」感はとても感じられると思います。
なにより、自作の塗装コンはとても目立つので、オフ後に誰かの荷物に巻き込まれて愛用のGCコンが行方不明になったりしないというのが大きいメリットですねw
仮に誰かの荷物に巻き込まれても、巻き込んでしまった本人は間違いなく気が付きますし。
ということで、上記のようにコントローラーを塗装するために、普段自分が行っている手順を以下に紹介します!
目次
※以下の手順はあくまで自分が普段やっている手順であり、確実に正しい手順であるとは限りません。
【準備するもの】
- GCコン
- ドライバー(プラス、Y字)
- 耐水ペーパー
- プラスチック用プライマー(下地)
- サーフェイサー(下地2)
- 脱脂剤
- マスキングテープ
- カラースプレー
- デカールシール
- トップコート
- ラッカー薄め液(シンナー)
- 画像編集ソフト
赤字が必須物、黒字があると便利なものや目的のデザインによっては必須となるものです。
いくつか聞き慣れない単語があるかもしれませんので、それぞれどういうものなのか簡単に説明します。
GCコン
省略。
プラス、Y字ドライバー
Y字はGCコンを開けるために、プラスはLRトリガーを外すために必要です。
耐水ペーパー
耐水の紙ヤスリみたいなものです。塗装前のGCコンに傷をつけて上に塗る塗料の定着を良くするために使います。
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プラスチック用プライマー
塗料を塗るための下地です。プラスチックと塗料の間の接着剤的な働きをして、塗料の定着を良くします。耐水ペーパーと用途が被るので必須ではありません。
下地その2です。プラスチック表面の傷を埋めてなめらかにしつつ、塗料の定着を良くします。基本あったほうがいいと思います。
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脱脂剤
本格的なものでもいいですが、食器用の中性洗剤でもOKです。
これに漬けてGCコンの表面についた油脂を取り除き、塗料の定着を良くします。
マスキングテープ
女子がスマホケースとか手帳に張って可愛い~♪ってやってるやつじゃなく、硬派にDIY用のものを用意しましょう。幅は大きめのほうが色々使いやすいです。塗装方法によっては必須になります。
カラースプレー
使い道は言わずもがな。
水性、油性、ラッカーと種類があるのですが、特別な理由がない限りラッカー系のスプレーを購入すれば間違いないです。好きな色を購入しましょう。
デカールシール
いわゆる転写シール。好きなイラストをGCコンに付けたい場合は必須です。
塗装が完了したあとの最後の仕上材です。いくら定着を良くしても、そのままだと少しの衝撃で塗装が剥げてしまったり、塗料が溶け出してしまったりします。そうならないための保護剤のようなものです。
色々種類がありますが、おすすめは2液性のウレタン塗料です。少し値が張るし一回きりしか使えないけれど、その分強度や仕上がりの綺麗さは抜群です。
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ラッカー薄め液
液体のシンナーです。塗料を落とすのに使います。塗料の塗りすぎるとボタンがうまく動かなくなったりすることがあるので、その際に一部分だけ塗料を落とすのに使います。なくても問題ありませんが、あったほうが安心です。
画像編集ソフト
GCコンのデザインを決めるときや、デカールシールに用いる画像を作成するために使います。
【塗装手順】
準備物が揃ったら、いよいよ塗装開始です。
※現段階で画像が用意できていないので文字だけでの説明になります。画像は用意でき次第追記します。
①分解、削り作業
用意したドライバーを使ってコントローラーを基盤部分と外装部分に分解します。
分解できたら水で洗いながら外装部分全体を耐水ペーパーで満遍なく削っていきます。目安としてはGCコンのロゴが消えかけるくらい削りましょう。
なお、基盤は安全な場所に保管しておきます。
②脱脂作業
バケツなどに水を汲んで、その中に中性洗剤とGCコンをぶち込みます。GCコン全体がしっかりと浸かるくらい水を入れましょう。10分ほど漬けたら、流水で洗剤を落として、しっかりと乾燥させます。
③下地塗装
完全に乾燥したら、いよいよ塗装開始です。
サーフェイサーを全体にムラが出ないようにスプレーしていきます。
スプレーをするときは近づけすぎず、20~30cmくらい離して薄く何度も塗るようにしましょう。あまり近づけて厚塗りしてしまうと、液垂れが起こって表面に凹凸ができてしまいます。
なお、この段階であればもし失敗してしまっても、その部分を耐水ペーパーで削って平らにし、上から再度サーフェイサーを吹くことで誤魔化せます。
※プライマーを用いる場合は上記の手順の前に、同じようにプライマーを全体に吹いて、乾いてから上記手順を行います。
④本塗り
塗装したい色のスプレーを吹いていきます。
こちらも下地のときと同様に、全体にムラが出ないように気をつけましょう。
うすーく、何度も重ねて塗ることがきれいに作るコツです。
特に、Cステと十字キーの間の、女性用下着みたいな形の隙間は塗るのが難しいので、慎重にいきましょう。
※模様付けについては別記事参照
半透明だから、下が銀の部分は色がしっかりと見えて、黒の部分は黒が勝ってこんな感じに仕上がるというわけですね
※デカールシールを使う場合はまた別の手順が必要になります。それについては需要があればまた別記事にまとめようと思います。
また、この段階から完成形を意識してスプレーする順番を考えながら作業しましょう。
どういうことかといえば、
例えば、このコントローラーの場合、完成形はグリップが茶色でそれ以外の部分が赤です。
2色以上使って塗装する場合、マスキング→塗装を繰り返して塗装することになるわけですが、今回の場合は
①全体を茶色に塗ってから、グリップ部分をマスキングして赤を塗る
②全体を赤に塗ってから、グリップ以外の部分をマスキングして茶色に塗る
という2パターンの塗り方が考えられます。
どちらでもうまくマスキングできれば同じような出来になるはずですが、②のほうはマスキングが必要な面積が多い上に、グリップとそれ以外の部分の接合部の微妙な段差など、マスキングが難しい箇所がある=失敗しやすい方法になります。
ので、今回は①のように茶色→赤の順番で塗るのが最適です。
一方で、今回はロゴ部分を銀にする必要があったため、手順的には②の手順で作業したわけですね。
と、色々書きましたが、要は最終的な形から塗る順番を逆算して作業してね!ってことです。
⑤仕上げ
本塗りしたカラーがしっかりと乾いたら、やっと最終段階です。トップコートを満遍なく何度も振りかける・・・・・・前に、各種ボタンをハメてみましょう。
本塗りの段階で塗料がたくさん穴に入ってしまっていると、ボタンがうまくハマらなかったり、キツくなってしまっていることがあります。
そんなときは、ラッカー薄め液を綿棒に染み込ませて、穴の中の壁についた塗料を溶かしてあげましょう。勢い余って外装まで擦ってしまうとせっかくの塗装がパーになるので慎重に。
ボタンがうまくハマるようになったら、今度こそトップコートを吹いていきましょう。
これも薄く、満遍なく何度も塗ります。トップコートは重ね塗りする際に「10分程度間をおいて」など、トップコートごとに注意書きがある場合があるので、使い方をよく読んで作業してください。
⑥組み立てて完成!
トップコートも完全に乾いたら、最初に取り外した基盤やボタンを元通りに組み立てて完成です!
※分解方法や組み立て方はググれば出てくると思うのでググってください。
【おわりに】
はい。ということでお疲れさまでした!
いかがだったでしょうか。塗装やってみたいな~と思っている人の参考になると嬉しいです。
オリジナルのコントローラーは持ってるとなんとなくスマモチベが上がる(プラシーボ)ので、少しでも興味がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか!
今回はスプレーのみを使った塗装についてをメインに記事を書きましたが、シールを使う場合や、ラップ塗装と言われる塗装、サビ塗装など、他にもいろいろな塗装法があります。
今後、気が向いたらその辺の塗装についても記事を書こうと思います。
では!